なお、「特撮」と言う単語自体はSFXを分かりやすく解説するために1958年頃から日本のマスコミが広めたモノ。
それ以前は「特殊技術」の略で「特技」。
映画創世記から存在し「カメラ操作を駆使した逆回し」「高速・微速度再生」「コマ割り」「フィルムの中抜きを用いた瞬間移動・消失の演出」が使われ、『大列車強盗』での「映像の合成」や『ロスト・ワールド』や『キングコング』での「ミニチュアを用いた撮影」…と言った具合に大掛かりな撮影を要する様なモノもミニマムに済ませられる技術も磨き上げられてきた。
日本では戦前から忍者モノの忍術の描写に特撮技術が用いられてはいたが、『ウルトラマン』の円谷プロ社長が海外のSFX技術を学び本格的に採用。1950年頃から作成し始めた怪獣映画にそのノウハウが活かされ日本独自の手法が発展していく。
1990年代からはCG技術であるVFX(Visual Effects:視覚効果)も発展し始め映像作品に用いられるようになったが、日本では名残として特撮とひとくくりに呼ばれている。後に2010年代からは本来のSFXでの撮影が減り、保護を求める声も出てくるように。
…SFXでの撮影では時に火薬を用いた爆発が使われるシーンがあったのだが、公道での車両を使用した撮影でも火薬による爆発シーンがあった為後始末回りに自治体が難色を示し、スタジオ外の撮影は採石場や海岸に追いやられていきだんだん火薬を用いた爆発も少なくなっていった…と言う自業自得ながらも切ない事情があったりする。
そして現在では子供の楽しみの他に近年は若いイケメン役者の登竜門としてもその地位を確率しており、特撮でデビューした役者がメジャーに成長していくことも少なくない。その為視聴層には年配の女性も最近になり増えていると言う。子供も大人も、おかーさんもみんなが大好き。
主な作品
ゴジラシリーズ(東宝)
怪獣ものの代名詞。終戦からまだ10年も経っていない頃に第1作が公開され、「もっとも長く継続しているフランチャイズ映画」としてギネス認定もされている。
最初のゴジラは「災害」や「核の申し子」として人類との相互理解が一切不可能な恐怖の存在とされていたが、2作目から”ゴジラ対敵怪獣”という内容が描かれるようになり以降も定番となった。
また、ハリウッド版も4作品制作されている。
ウルトラマンシリーズ(円谷プロダクション)
「光の巨人」と呼ばれるM78星雲の宇宙人・ウルトラの民(作品によっては別の惑星出身のウルトラマンや地球の化身たるウルトラマンもいる)が地球で活動するために地球人に憑依、大型の怪獣が現れた時には変身・巨大化して闘う。変身して拳を突き上げぐんぐん大きくなるカットはシリーズの名物であり、パロディとして用いる作品も多い。
最近ではクトゥルフ神話をモチーフとした怪獣も登場したり、悪のウルトラマンも出てきている。
エロ方面ではオリジナルの巨大娘の女の子ウルトラマン、次いでウルトラ怪獣擬人化企画の美少女怪獣の皆さんが多い。
仮面ライダーシリーズ(東映)
悪の秘密結社によってバッタの怪人に改造された若者が最終工程として洗脳される寸前に脱出、追っ手の怪人を返り討ちにして行き最終的には秘密結社をも潰滅させる初代「仮面ライダー」を始め、様々な変身方法のライダーが登場している。
最近では人間関係をドラマチックに描くようになり、子供よりはある程度深読みができる大人向けにシフトしつつある。
…初代こそ「ライダー」の名前に相応しくバイクに乗るシーンも多いのだが、近年ではバイクのシーンが非常に限られてたりバイクそのものが出なかったり…と過去にやらかしたやんちゃな火薬爆発のしっぺ返しを食らった作品群。
ちなみに初代から長期間仮面ライダーは男性しか演じる事はなかったが、2002年頃から女性の仮面ライダーが登場するようになった。
スーパー戦隊シリーズ(東映)
3~5人の特殊スーツに身を包んだ戦隊が悪の軍団に立ち向かう。近年では金色や銀色の追加戦士が登場するのもお約束。
脚本家により内容のブレ幅が大きく、時には視聴者おいてけぼりのカオスな放送回もある。クリスマスにはシャケを食え!
制作会社が同じ・放送時間が近いと言う事もあり、近年では仮面ライダーシリーズとのクロスオーバーが何度か行われている。
元はロボットアニメの実写化企画から来ており、戦隊ロボが登場するのも販促活動の一環。しかし近年の戦隊ロボの立ち位置はどちらかと言うと「巨大化して復活するしぶとい怪人にトドメを刺す消化試合」と言う風潮が製作現場のスタッフに蔓延しており、このマンネリを打破するため・戦隊ロボのおもちゃを売り上げるために45周年作品の「機界戦隊ゼンカイジャー」では「主役以外の主要戦隊メンバーを機械生命体にする」と言う大胆な手法が採られている。
海外では「パワーレンジャー」と言う名称でシリーズ構成され、一年置きに作品が代わる日本の戦隊と異なりメンバーの総入れ換えが少なく複数年に跨がって敵対する相手に合わせて変身アイテムをコロコロ変えて長い間戦っている。
そして2025年の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」で通算49作の記念作品を以て、その歴史に幕を引くこととなった。
…のだが、この作品のブラック役として出演した今森茉耶と言う新人女優が同作のスーツアクターとの不倫騒動や未成年飲酒をやらかして放送中に降板されるという前代未聞の事態を引き起こした(無論、所属事務所はこの件を受けて彼女を解雇している)。
それもストーリーも終盤に入ってからの降板であり、撮り直しを強いられたスタッフには同情の声も上がっている。
急遽代役として当てられたのはその3年前の戦隊シリーズ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」に出演した志田こはく。
ちなみに「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」のクリスマス回に登場した怪人、サモーン・シャケキスタンチンは
放送の翌年に農林水産省がクリスマスにサーモンを普及させる大使として採用されると言う珍事が発生。
それ以降クリスマスの時期に農林水産省のSNSに登場して、クリスマスに鮭を食べるのを推奨していくのが恒例行事に。
…終盤の終盤にシリアスな展開の中バカでかい影響を現実に与えていった、戦隊シリーズ全ての一般怪人の中でも現在唯一無二の存在である。
メタルヒーローシリーズ(東映)
金属的な光沢のあるスーツを着用した演者が活動する作品群。愛ってなんだ?ためらわない事さ!
仮面ライダーシリーズやウルトラマンシリーズが休止している間、特撮の火を絶やさずにいてくれた功労者。
1999年を最後にTVシリーズは途絶えてしまったものの、その後もスーパー戦隊シリーズにゲスト出演したり、次世代宇宙刑事の活躍を描くビデオ作品が制作されたりとシリーズは生き続けている。
2026年には、戦隊シリーズの終了後の枠に新シリーズのメタルヒーロー「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」が放送予定らしいが、果たして現行シリーズの仮面ライダーとの差別化はできるのだろうか?




















