語源
黒目を中心に、右・左・下の三方向に白(白目)が広がっている眼。 ということから、三白眼と呼ばれる。
二次元における三白眼
ひとくちに三白眼といっても、黒目の大きさは「かろうじて三方向に白目が見える程度」の(三白眼としては)大きめのものであったり、単なる点あるいは線であったりと描き手によって様々。特に後者のように小さい黒目の場合、デフォルメっぽい印象が強くなる。
また、三白眼は黒目の位置(=どこを見ているか)がはっきりしているので、表情が強く表れ、目力も強く見える性質がある。このため、「目つきが悪い」という印象を与えやすく、古くから悪役や荒っぽい性格のキャラを描く際に用いられることが多い。もちろん、だからといって三白眼=性格が悪い、というわけではない。まぁむしろそれがいいっていう人もいるんですけど。
ちなみに、漫画的表現において、よく人物の「怒り」や「驚き」といった感情を表現する際に黒目が小さく描かれる。が、これは「目を大きく見開いている」ことの誇張表現であるので、三白眼とは別物である。…と思う。
あと、ぱっと見似ているのでたまに混同されるが、ジト目とも別物である。別物である。
三次元における三白眼
いかにも漫画的表現といった感じの三白眼だが、現実で三白眼の人間というのは普通に存在する。世界的に有名な人物にも、意外に三白眼の人は多い。検索エンジンで「三白眼」と検索すれば、三白眼の有名人まとめといった記事もヒットするので、気になった人は検索してみよう。
エロイラストにおける三白眼
三白眼は先述の通り「目つきが悪い」という印象を受ける。普通ならマイナスイメージ…といったところだが、ここは紳士達のインターネット。「鋭い目の女性が好き!」「目つきが悪いのが逆に良い」「デフォルメっぽいのが抜ける」というかもはや「三白眼 is スケベ」といった感じ人々から一定以上の人気を得ている。
淫乱な三白眼の子とムフフとかたまらんよな。わかる。
2016年1月7日現在、ニジエにおける「三白眼」タグのイラスト投稿数は50に満たないほどだが、これからも多くの紳士たちからの愛情を受け、さらに人気のあるジャンルになってほしいと筆者は思う。三白眼はもっと増えるべき。
ちなみに
漢字圏だけで認知されている言葉と思いきや、実は"sanpaku"という単語で海外にも知られている。日本語からそのまま英語になった、いわゆる借用語のひとつである。