百合(ゆり)とは | ニジエのエロ用語辞書『大性典』

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くーちゃ

百合

ゆり

女性美の喩えにもなる花の名前。また女性同士の秘め事を表す隠語。

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百合とはユリ科ユリ属の多年草の総称。

…ではあるが、もう1つの意味合い、隠語として女性同士による恋愛物の創作物のジャンルの名称である。
GL(Girls Love)とも呼ばれる。
由来は雑誌『薔薇族』にて男が薔薇なら女は百合だろう的な感じで、薔薇の対義語として生まれた、らしい。

レズとの違い


よく、レズR-18の百合作品の様に誤解されがちである。
個人の解釈によって定義が大幅に異なるがここではおそらく一般的な見解を示す。

主に二次の界隈でのレズと百合は感情と好意の程度で分けることが多い。
レズの場合は主に肉体関係を中心とし、百合の場合は主にお互いの好意を中心として描写する。
また、いわゆる一線を越えるシーンはレズに区別することが多く、簡単に言えば
百合に肉体関係をもっと強調した形をレズと言える。

因みに「ふたなり娘単体」「女性2人×男性1人の3P」「男性の女体化のカップリング」は明確な別ジャンルである。

歴史


我が国に於ける百合作品の原点を遡れば、川端康成著の「乙女の港(実業之日本社、1938年)」に見られる女学校の上級生、下級生間のエス(sisterの頭文字を取った表記)と言えるだろう。
当時としては革新的な同性愛の恋愛描写が話題となり、川端の代表作の一つとなった。
その影響からか、百合作品では後術の様な学生同士の百合作品が多く見られる。

その後、百合ジャンルは薔薇(BL=Boys Love)と比べれば暫く息を潜めていたが、百合作品専門誌「百合姫」創刊や、近年になり今野緒雪の「マリア様が見てる(集英社)」、公野櫻子の「Strawberry Panic!」に代表される百合漫画のアニメ化が成され、現在では1シーズンに一つは百合アニメ作品が制作されるようになるまでに隆盛期を迎えている。

その流れの中で、かつては圧倒的マイナー勢力であった社会人女性同士の百合や、人外モンスター百合、けも百合も百合勢力の中で市民権を得つつある。
一方では百合のギャルゲー・エロゲーも増加傾向にあり、百合好きとしては嬉しい限りではないだろうか。

またかつては百合作品の書き手は女性作家が大半であったが、近年の流れの中で男性作家の台頭も珍しくない。

一方で同性愛描写に嫌悪感を持つ人も少なくない為、作品を投稿する際は「百合」タグの登録が好ましい。

一般的になってきた一方で、一つ意味合いが増えた単語が「間男」。
通常であれば男女間の婚姻関係の間に現れて妻をかっさらって行く不届きモノ…と言う意味なのだが、
昨今では百合関係でもこの条件が成立(「百合のに挟まる」で間男)。コイツも蛇蛞の如く嫌われている。
男性の描写をする際には気を付けておくといいだろう。

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