クロスオーバー
共演と言っても作品がそれぞれ独立している訳ではなく、時には干渉し時には融和し作品の垣根を超えていく。
ガンダム系の作品で言えば、「孤立しがちな主人公に対し他作品のキャラが友人になりに行く」と言ったモノや
「機体に操られる・精神制御を受けたパイロットを救出する（この時は大抵女の子が救出対象パイロット）」と言うモノが用意されている。
エヴァンゲリオンもスパロボのクロスオーバーで大分救済・補完されており、
原作の大人達がまるで模範にならないロクデナシばかりと言うこともあって
シンジの精神的な成長に関与していたり、高いプライドから他者を寄せ付けないアスカに同年代の友人が出来たり、
自軍が手段を選ばないやり口の人類補完計画にはっきりとNOを叩き付けてこれを阻止したり。
近年の作品では「超獣機神ダンクーガNOVA」の葵がシンジを性的にロックオンしたり（これで一冊薄い本が出ている）。
特に携帯機のW・UX・BXは原作を知っている出演作品があると
「ソコでそうリンクさせるか…！」「俺も想像力が足りなかったのか…」と唸らせるクロスオーバーが見られる作品。
一度はやって見てほしい。
難易度
長編のシミュレーション作品という事もあり、難易度は少し高い。
特にF完結編までのウィンキーが開発に携わったスパロボは技能に乏しいパイロットは
・攻撃を当てられない
・攻撃を避けられない
・それを補える精神コマンド（バフ魔法）がない
…こんなパイロットはずーっと戦艦の中で待機させられているのが当たり前であった。
活躍できるのはガンダム系のニュータイプや「聖戦士ダンバイン」の聖戦士と呼ばれる命中・回避に補正を掛ける技能を高いレベルで持つほんの一握りのパイロットだけ。
スーパー系と呼ばれるワンオフの機体に乗るパイロットも精神コマンドで何とかついていくしかない世紀末のようなゲームバランスであった。
それに加え命中率の計算もほとんど信頼できず、命中率1桁の攻撃を食らって機体が落とされたり80%以上の命中率の攻撃を外したせいで機体を落とされたり…と言うのは割と聞かれた話。
おかげで「100%か0%以外は信用するな」と言う文言が常識として根付いた。
これ以降の作品は「クロスオーバーがウリなのに流石にコレはアカン」とテコ入りされ、
戦闘は無理でも精神コマンドで補助ができたり、援護能力のレベルが高く「もう一押し」と言う時にいてくれると頼もしかったりするパイロットが増えてくる。
そしてパイロットの技能を育成して様々な技能を後付けしたり、能力値を高くする事もできるようになっていく。
作品によっては枠に溢れて出撃できなかったパイロット達にも、レベルアップや資金調達と言ったゲームには欠かせない役割を与えられる様になりようやく「要らないパイロットはいない」と言えるように。
命中率の信頼度も高くなり、ユニットの撃墜事故も控え目になっている。
そして登場作品も増えてくるのだが、今度はやや飽和気味に。
おかげでユニットやパイロットの管理に時間を費やすようになって、手軽には遊べなくなってしまった。
最近の作品はそれを解消しようと作品からの出演キャラやユニットは絞られており、武装も少なくし管理しやすくされている。
…しかし「作品の再現」と言う観点からだと悪手とも言える暴挙であり、コレに不満を持つ人も少なくない。
